サガテレビ
ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱。担当は甲斐隆宏さんです。今回ののテーマは「キンモクセイ」です。ウェザーニューズの会員からキンモクセイの写真が届きました。だいだい色の小さな花がたくさん咲いていますね。キンモクセイといえば甘いいい香りがするのが特徴ですよね。ウェザーニュースのアンケートによればまだキンモクセイの匂いを嗅いだことがあると回答した人は少ないですが、これからは辺りに匂いを漂わせそうですね。 【三大香木】 キンモクセイは三大香木の一つになります。春の沈丁花、夏のクチナシ、そして秋の訪れを教えてくれるキンモクセイがあります。キンモクセイの別名では九里香があります。これは中国で使われている字で、九里、昔の中国では400メートルくらいとされていましたので、4キロ近く離れた場所でも匂いが届くといった意味があります。それだけ匂いが強いことを表した言葉なんです。また沈丁花も七里香という別名がありますが、キンモクセイの方が匂いが強いことが分かりますね。 【香りを楽しむ天気は？】 この秋を代表するキンモクセイなどの甘い香りをより楽しむのに適した天気があります。それは曇りの日なんですよ。その理由を晴れの日と比べてみましょう。晴れの日は上昇気流が発生しやすいため、地上付近の空気が空へと逃げていきます。一方、曇りの日は上昇気流が発生しづらく、湿気も多くなると匂い成分が水蒸気とくっつきやすくなるため、より匂いを楽しむことができます。 9月22日に雨が降って以来、秋晴れの日が続いている状況です。この先の予報を見てみると日曜日までは晴れ間がありますが、雲が目立つようになりそうですね。そのごも曇りがちの天気が火曜日まで続きますので、キンモクセイの香りを楽しむにはいい天気ということになりそうです。
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