市川海老蔵(43)とお笑いコンビ、キングコングの西野亮廣(41)が22日、都内で、新作歌舞伎「プペル ~天明の護美人間~」(来年1月3~20日、東京・新橋演舞場)の制作発表会見を行った。

原作は西野による絵本「えんとつ町のプペル」。ゴミから生まれたゴミ人間プペルと玄、寧々(絵本、映画ではルビッチ)の友情を描き、海老蔵がプペルを、玄を海老蔵の長男堀越勸玄君(8)が、寧々を長女市川ぼたん(10)交互出演で演じる。

海老蔵は「新しい歌舞伎への挑戦という形で今日という日を迎えられました」と話し、西野も「ヘタなことはできない。こぢんまりとしたものにはならない」とした。

歌舞伎化のきっかけは、海老蔵からのオファーだったそう。海老蔵は「家族で3回ほど映画館に足を運びました。こういうのをやってみたいと子供たちも言っていて、私も歌舞伎にしたいと思いました」と話した。西野に連絡を取り、会った日に歌舞伎化が決まったという。西野は「大変な仕事になる。人生をかけて臨むことになると思いました」と振り返った。

海老蔵は西野について「最も優れた現代に生きる才能の持ち主なのでは。オールマイティーな方。全部できるのに妥協がない」とベタ褒めし、西野も海老蔵に対し「とにかくかっこいい。好き。一流のクリエーター」と絶賛した。

同じ役を交互出演で演じるぼたんと勸玄君。海老蔵は「娘はドラマに出て多面的な刺激を受け、ガラッと変わって、踊りも変わった。せがれは自分もやるんだという闘志がマグマのようにふつふつたまっている」と期待を寄せた。

再演を重ね定番化していく希望も語った。海老蔵は「ゆくゆくは私ではない人間がゴミ人間を、別の人間がルビッチをやっていくことが望むべき姿」と言うと、西野は「ひどいプレッシャーを受けています」と応じた。

この日、海老蔵、ぼたん、勸玄君が演じるそれぞれの役柄のイメージビジュアルも解禁された。