◎今週の一推しイベント
【２２日（土）】
▽「サロンドパルファン２０２２」（～２４日、新宿区・伊勢丹新宿店）
国内最大級の香りの祭典
４０を超える国内外のフレグランスブランドがそろう、国内最大級の香りの祭典。
注目の一つは日本初紹介のフランスのブランド「メゾンクリヴェリ」。創業者ティボー・クリヴェリさんが自身の記憶に残るシーンや体験を具現化した香りは、今までにない香水の概念を提供する。英国の「ブーディカザヴィクトリアス」も同店初登場。緻密な装飾が施された美しい意匠のボトルと、質の高いバラの成分などが世界のセレブたちや王室メンバーから支持を得ている。
イベントのために来日したフランスの著名な調香師ジャン・クロード・エレナさんは「香りとは感性を基に創造されたアートであり哲学。使う人々の心を尊ぶ精神が大切であり、マーケティング戦略に頼ったビジネス手法には同意しない」と述べた。
〇そのほかのお薦めイベント
【２２日（土）】
▽「“ＧＯＲＤＯＮＧＡＬＬＥＲＹ”ｆｏｒＥＴＲＯ」（～３１日、中央区・エトロ銀座本店、入場無料）
真栄田郷敦さんの写真展
豊かな色使いと高級なテキスタイルで知られる、イタリアのブランド「エトロ」。米国発のデジタルファッションマガジン「ＮＹＬＯＮ．ＪＰ」でエトロのショールやスカーフをまとった俳優の真栄田郷敦さんのショットが公開された。
それに合わせ、ＮＹＬＯＮ．ＪＰに登場したカットを特別に披露する真栄田さんの写真展が、エトロ銀座本店で開催されている。未公開ショットを含む美しい画像と共に、クラシカルでエレガントなエトロの世界が堪能できる。期間中に来店すると、オリジナルポストカードがプレゼントされる。
▽「ＷｈｏｔｈｅＢ☆（二重母音ＡＥ小文字）ｒ」（～２０２３年１月３０日、港区・プラダ青山店、入場無料）
サイモン・フジワラさんの作品
英国生まれの現代美術家、サイモン・フジワラさんによるイラストや彫刻、アニメなどの展覧会。フジワラさんは、資本主義的な娯楽文化を個人的な視点から探る作品で知られる。
本展では２０２１年にミラノのプラダ財団で初披露された展示を、新しく構成して紹介。植民地支配下国家からの遺産の略奪や返還、気候危機、美容整形、ＳＮＳ、そしてポップアートまで、さまざまなテーマを取り上げている。
フジワラさんが生みだしたキャラクター「ＷｈｏｔｈｅＢ☆（二重母音ＡＥ小文字）ｒ」が、これらの課題を抱える世界を巡り自己のアイデンティティーを探る物語を展開する。消費文化の空想と現実について考えさせられる展覧会だ。
【２７日（木）】
▽「東京アートブックフェア２０２２」（～３０日、江東区・東京都現代美術館、事前予約制）
東京アートブックフェア
「アートブック」に特化した恒例のブックフェア。日本を含む３３カ国から出版社やギャラリー、アーティストら約２００組が出展する。
アートブックとは本自体を芸術として楽しむ書籍のこと。「デジタル時代、個人で作製できるアートブックが話題を呼んでいる。多彩な書籍を鑑賞しながら、作り手と直接、コミュニケーションが取れるのも魅力」とフェア運営事務局の東直子さんは話す。
特定の国・地域の出版文化を紹介する企画「ＧｕｅｓｔＣｏｕｎｔｒｙ」では、独立系の書店や出版社が多いフランスを特集。フランスのアートブックの歴史を学べる展示や、パリの風物詩の一つであるブキニスト（古本やポスターを販売する屋台）を模したディスプレーが楽しめる。日仏の絵本を自由に読める子ども向け「Ｋｉｄｓ’ＲｅａｄｉｎｇＲｏｏｍ」も設置される。
【２９日（土）】
▽「歴史教育シンポジウム歴史総合をめぐって（６）『歴史総合』の教科書と授業を検討する」（１３時３０分、事前予約制、オンライン開催）
４月から近現代の日本史と世界史を一緒に学ぶ「歴史総合」の授業が高校で始まり、その教科書は市販もされ、多くの人が読めるようになった。
「歴史総合」の教科書はどんな内容なのか、学習指導要領と解説趣旨は、どのように成立したのかなどを、黒川みどり静岡大教授ら有識者が検討する。さらに、歴史用語の暗記中心の教育から脱皮した新学習指導要領の下で、「歴史総合」では教科書はどのように位置付けられるかなどを、千葉県立幕張総合高校の若杉温教諭らが報告。
総合司会を中野聡一橋大学長らが務め、登壇者らによるパネルディスカッションも行う。
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