気象庁によると、今年も気温が高く暑い夏が予想される。花をめで、せめて気持ちは軽やかに過ごしたい。暑さに強い品種や虫よけ効果が期待される植物もある。インクによる「染め花」やフリーズドライフラワーなど花の楽しみ方はさまざま。園芸店と生花店に、売れ筋の商品を聞いた。
JA全農ぐんま花木流通センター(前橋市)
暑さ強く、虫よけも
県内の生産者が丹精した花苗を提供するJA全農ぐんま花木流通センター(前橋市亀里町)では、本格的な夏を前に、暑さに強い花が人気を集めている。中でも病気に強く、花が安定して秋まで長い期間咲く栄養系と呼ばれる花苗を手に取る人が多い。
紫、黄、ピンクなど約20種類の色鮮やかなペチュニア(398円~)が目を引く。生花担当の渡辺陽子さん(54)は「品種によって花の形が異なっていたり、温度が上がると花の色が変化したりと個性豊か」と薦める。他の栄養系では、ロベリア、ガイラルディア、コレオプシス、ランタナ(いずれも428円)などがそろう。
夏に増える虫よけとして売れているのが、ハーブ系の植物だ。肉厚の葉を持つアロマティカス(428円)は、ミントのような爽やかな香りが特徴。ゴキブリやコバエにとっては苦手な匂いとされる。ハーブゼラニウム(298円)は「蚊よけ草」と称される。フレッシュな香りに加え、ピンクのかわいらしい花をつける。
いずれも日当たりが良く、室内では明るい所に置く。土が乾燥したら水やりする程度。寒さに弱いため、秋以降は室内に移す。渡辺さんは「香りが良くリラックス効果が期待できる。癒やされ、虫よけにもなり一石二鳥」と推す。
寄せ植え教室を開いており、小学生の親子を対象とした体験会も実施し、若い人に園芸を楽しんでもらおうと工夫する。
JA全農ぐんま花木流通センター(前橋市)
【メモ】午前9時~午後4時(4~5月は同5時)。火曜定休(4~5月は無休)。問い合わせは同店(電話027・220・2427)へ。
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インク吸わせ虹色の花
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