2020年12月26日16時51分
吉川貴盛元農林水産相(70)が大手鶏卵生産会社の前代表(87)から現金を受け取ったとされる疑惑で、吉川氏が衆院議員を辞職する前、東京地検特捜部による捜査を念頭に「辞めれば大ごとにならない」と周囲に語っていたことが26日、関係者の話で分かった。
入院中の吉川氏は21日、健康問題を理由に議員辞職の意向を表明。発表したコメントでは現金授受疑惑について触れなかったが、実際には捜査を意識して辞職した可能性がある。
特捜部は25日、収賄容疑などで東京都千代田区の議員会館内の事務所などを捜索。押収資料などを分析し、現金授受の実態解明を進めている。
関係者によると、吉川氏は大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)前代表から、農水相在任中だった2018年11月と19年3月にそれぞれ200万円、同年8月に100万円の計500万円を受領した疑いが持たれている。
吉川氏は21日に発表したコメントで、慢性心不全のため入院中とし「近日中に除細動器の埋め込み手術を受けることが決まった」と説明。術後は日常生活に気を付ける必要があるため、「国民の負託に応える十分な活動ができなくなる」として議員辞職を表明した。
しかし、関係者によると、吉川氏は現金授受疑惑が表面化した今月初め以前から特捜部による捜査の行方を気にし、議員辞職前には「辞めれば大ごとになることはないだろう」と周囲に話したという。
特捜部は議員辞職を表明した21日、吉川氏を任意で事情聴取。吉川氏は前代表から現金を受け取ったことを認める一方で、賄賂の認識については否定したとされる。
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