政府が緊急事態宣言を出すと決めた背景には、首都圏1都3県の4知事の動きがあった。主導したのは、東京都の小池百合子知事。森田健作知事がこの動きに同調したのは最後だった。
東京都関係者らによると、昨年12月31日、小池氏が3知事に共同で「政府への緊急事態宣言の要請」をしようと打診。当初、応じたのは埼玉県の大野元裕知事だけだったという。
神奈川県の黒岩祐治知事は「宣言の前にやることがある」。千葉県側は「神奈川が入ればやります」という姿勢だった。1月2日昼、黒岩氏が要請に加わると、森田知事も最後に参加を決めたという。4知事で西村康稔経済再生相に会う直前だった。
千葉県幹部は「東京は宣言を出させたかった。千葉は直ちにということはなかった」と明かす。「知事側も温度差があった。医療の逼迫(ひっぱく)度はそれぞれの県で違い議論があった」という。
実際に2日夕の4知事と西村氏の会談は3時間に及び、激論が交わされたとみられる。森田知事は会談後の共同会見で「コロナに勝つことが大事。(国と4都県で)争うことじゃない」と釘を刺した。
この会談で西村氏の要請をうけ、4都県は飲食店の時短営業要請などに踏み切ることになった。県幹部はなお「東京都とは同じ状況じゃない」と語り、難しい対応だったことをにじませた。(今泉奏)
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