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Saturday, March 27, 2021

聖火リレー3日目 メキシコ五輪銀メダルの君原健二さん「円谷さんと一緒に聖火を届けたい - スポニチアネックス Sponichi Annex

聖火リレー前に円谷幸吉さんのお墓参りに訪れ、恒例のビールかけを行った君原健二さん (撮影・小田切 葉月)
Photo By スポニチ

 東京五輪の聖火リレーは27日、福島県で3日目が実施され、第5区間の須賀川市の最終走者を68年メキシコ五輪男子マラソン銀メダルの君原健二さん(80)が務めた。君原さん自身は福岡県北九州市出身だが、須賀川市は現役時代同級生でライバルだった64年東京五輪銅メダルの円谷幸吉さん(享年27)のふるさと。「円谷さんは自分にとってかけがえのない存在。無事に務められたし、五輪のときのように感動した」と言葉を詰まらせた。

 「円谷さんと一緒に聖火を届けたい」。その思いからユニホームの中に、64年東京五輪で円谷さんが走っている最中の写真を忍ばせた。コピーしたものにひもを通し、ネックレスのような状態にして首から下げていた。直前には写真を荷物の中に忘れるハプニングもあった。「諦めかけましたが、次男が届けてくれました」と振り返り、本番ではしっかりと身につけて走った。

 足元はこの日のために用意した、自身が64年大会のときに使用したランニングシューズの復刻版を着用。“第2の円谷”の発掘を目的に発足したクラブ「円谷ランナーズ」の子どもたち20人とともに、小刻みながら軽快な走りで約200メートルの距離を駆け抜けた。

 聖火リレー当日の朝には、家族を連れて円谷さんの墓参りに訪れた。「きょうは一緒に走りましょう」。墓前の前で手を合わせ、心の中で唱えたという。毎年「円谷幸吉メモリアルマラソン」出場後に墓を訪れた際に行う恒例の“ビールかけ”も行った。「きょうは円谷さんと一緒に、希望の道をつなぐことができたと思います」。聖火を通じてまた1つ、熱い思いを届けた。

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