福岡県
母親の
知人の赤堀恵美子容疑者(48)は同5月26日、兄2人の引き取りを希望する碇容疑者に対し、元夫を相手に裁判を起こすよう持ちかけた。「ボス」と呼んでいた共通の「ママ友」がその手続きを行うと偽り、「ボスが裁判の書面代が必要と言っているけど、どうする」と要求した。さらに、赤堀容疑者は同6月2日、「書面代が12万円かかるって言っているけど、どうする」と再び迫り、碇容疑者は同日、生活保護費などから12万円を渡したという。
碇容疑者はその数日後、一連の金銭要求の発端となったママ友とのトラブルが虚偽だったことを知った。県警の調べで、赤堀容疑者が吹き込んでいた元夫の浮気などの事実もないと分かり、詐欺の被害届を出す際には、捜査員に「だまされていた。許せない」と話したという。
福岡県警は同12月7日、裁判手続き名目で碇容疑者から12万円をだまし取ったとして、赤堀容疑者を詐欺容疑で逮捕した。赤堀容疑者はこの詐欺容疑を含め、立件された計約200万円の詐欺と窃盗の疑いについて、県警の調べに「(碇容疑者から)金は受け取っていない」などと全面的に否認しているという。
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