MBC南日本放送
トカラ列島近海では9日夜から地震が相次ぎ、十島村の悪石島では最大震度4の地震が2回観測されています。専門家は「今後、数週間は繰り返す地震に注意が必要」と話します。 気象台によりますと、トカラ列島近海では9日午後11時半から地震が相次ぎ、10日これまでの19時間余りで震度1以上の地震があわせて71回観測されています。このうち、10日午前7時7分ごろと午後4時36分ごろの地震では、震度4の揺れを十島村の悪石島で観測しました。 このほかに、最大震度3の地震が悪石島や小宝島などでこれまでに4回観測されています。いずれの地震も津波はなく、警察や消防に被害などの情報は入っていないということです。 (悪石島小中学校 芝原寛教頭)「揺れがちょっと強かったが、短い揺れで特に大きな被害も出てない。何か壊れたとかもなかった。朝の大きな揺れ(震度4)の時は、怖がっていた子もいたと聞いたが、学校としては避難体制などの再確認が必要と思っている」 今回の震源付近では、2000年10月にマグニチュード5.9、悪石島で最大震度5強を観測するなど、地震が繰り返し起きていて、専門家は「今後、数週間は注意が必要」と話します。 (鹿児島大学 八木原寛准教授)「フィリピン海プレートが、陸のプレート下にもぐり込んでひずみがたまり、それを解消するための大きな地殻運動のひとつ。過去数十年の間に数回程度(今回のような地震が)発生し、地震活動がそれなりにある地域。一概には言えないが、数週間程度は注意が必要」
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