奈良市の月ヶ瀬地域で大和茶を生産する老舗製茶会社「ティーファーム井ノ倉」が、日本固有の
11代目の井ノ倉光博社長(58)と長男で社員の賢さん(28)が開発した。井ノ倉社長は10年前に家業を株式会社化。茶畑の質を高めようと有機肥料を使い、茶の製造時には湧水を使うなど品質にこだわってきた。
新商品が生まれるきっかけとなったのは、2人で訪れた市内のバーで味わった「
昨年11月、県内で大和橘の再生を手がける「なら橘プロジェクト推進協議会」(大和郡山市)に依頼して橘の提供を受け、茶のうまみに風味がうまく合わさるよう、橘の加工方法やブレンド比率を模索してきた。
フレーバーティーの商品名はイタリア語で「時間」を意味する「
賢さんは「湯を注ぐと、柑橘系の香りが漂うのが魅力。茶の渋みと橘の風味が絶妙に溶け合い、午後のティータイムなどにぴったりの商品になった」と話す。試作品を飲んだ協議会の城健治会長(74)も「特有の上品なほろ苦さを感じた。香りもよく、心が落ち着く味わい」と太鼓判を押す。
大和橘だけではなく、香りがよく、渋みの中にほんのりとした甘みがある大和茶も長い歴史を持つ。空海が1200年前に唐から持ち帰ったという伝承が残り、同社では、初代が茶業を始めた1751年から月ヶ瀬の地で受け継いできた。井ノ倉社長は「新商品は大和茶のPRにもつながる。伝統を守るために挑戦を続けたい」と意気込む。
フレーバーティー「TEMPO」は、同社のウェブストア(https://teafarminokura.shop-pro.jp/)で5月30日から販売される。
<大和橘> 直径3~5センチの柑橘類。環境省から準絶滅危惧種に指定されている希少種で、太平洋側の温暖な地域に自生していたとされる。
県内では、観光資源に活用しようと、なら橘プロジェクト推進協議会が10年前から苗木の植樹を続け、現在は約2000本の樹から約3トンの実が収穫できるまでに回復している。
協議会は「橘を使った商品開発も進行している。日本固有種というブランド力を生かせば、世界進出も夢ではない」と期待している。
からの記事と詳細 ( 県産茶 大和橘の香り - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/JfqyTcA
No comments:
Post a Comment